ベジハーブ用語集

2023-02-04 16:01:00

緩効性肥料(かんこうせいひりょう):化学肥料の多くは速効性(早く効く)であるが、その化学的、物理的形態を変えてゆっくりと効いていくようにした肥料のことを言う。肥料の袋には、「緩効性肥料」とか「ゆっくりきく肥料」と記載されている。野菜の肥料はその成長や土の中の肥料を見極めながら段階を追って肥料を施していくが、化学肥料の場合には、特殊なコーティングなどを施して養分の溶け出す速度を制御、調整したりして肥料分が徐々に溶け出し、肥料が過分になりすぎて、野菜が逆に枯れてしまうといったことがないように工夫されている。

 



忌避剤(きひざい):カラスやモグラ、ネズミなど動物が、野菜や特定の場所、モノへ近寄らないように促す薬剤のこと。或いは、ハーブなどの植物エキス、木酢液、竹酢液など自然素材で作った自然農薬など。
大半は、虫や動物などが嫌う匂いが主成分で、その成分は、忌避剤として使う限り、「農薬取締法」の対象外で農薬ではなく、あくまでも予防的に用いる。

 

くん炭(くんたん)もみ殻(お米を精米するときに取れる外側の皮)や木くずを、400度以下の低温でじっくりと蒸し焼きにしたもの。土壌改良剤として使われます。高温で焼かれることにより、腐生性微生物の餌となる有機物を一切含まず、細菌やかびの繁殖を抑えることができる。それ以外にも、保水性・排水性・通気性の向上や消臭効果などさまざまなメリットがある。腐敗臭に誘引されるコガネムシやカブラヤガ(ネキリムシ)を忌避するためには、野菜類の定植後、土壌表面に散布するのにも効果的。

 

嫌光性種子(けんこうせいしゅし)タネには太陽光線が嫌いなタネと光が好きなタネがあり、暗い方が発芽しやすいものを嫌光性種子という。多くのウリ科植物や、トマト・ナス・ダイコン・タマネギ、ニラ、唐辛子など。土に2〜3センチの穴や筋をあけ、そこにタネをまいて覆土(土を被せる)します。タネのサイズや品種によって穴の深さや覆土の厚さは変わります。深くまきすぎても発芽を妨げることがあるので注意。

     



    好光性種子(こうこうせいしゅし) :発芽のために光を必要とする趣旨で、比較的小さい種が多い。まいた後は、土を被さないか或いは、薄く土を被せるようにする。手のひら等で撒いた後で、上から軽く叩き、土と密着させるのも効果的。好光性種子には、レタス、ごぼう、シュンギク、ニンジン、ミツバ、セルリー、シソ、アブラナ属の野菜(キャベツ、ブロッコリー、カブ、コマツナ、チンゲンサイ、など)がある。